大好きなPodCastであるrebuildを聴いていたら、最新エピソードの最後に価値観の話題があって最近のニュースとリンクして考えてしまった。
Rebuild: 208: Oculus Go On The Go (higepon) – 価値観
※いきなり余談だけど、エピソードにチャプター打ってあってタイムスタンプで直接飛べるの良いな!上のリンクは該当の1:31:26時点で再生されます。
価値観は変わるという話
概要としては、ゲストのhigeponさんから「土俵に女性」問題を例に、常識としての価値観は時代によって変わるという話題が振られました。
【土俵に女性問題】「下りなさい」相撲協会員、口頭でも直接指示 心臓マッサージの女性は看護師「いたたまれず、とっさに…」(1/2ページ) – 産経WEST
このニュースをざっと要約すると、大相撲春巡業で市長が土俵上で挨拶中に倒れてしまい、とっさに観客席にいた女性が土俵に上がって心臓マッサージをすると、会場アナウンスや日本相撲協会の協会員から「下りなさい」という指示がでたというもの。女性は土俵に上がれないという伝統があるとはいえ、人命優先を考えれば非常識と思える内容で、世間でも大いに炎上しました。
higeponさんは、現代の常識に照らし合わせると多くの人がこの件で相撲協会の考え方が古いという価値観で一致しているが、自分が古い側の価値観になってしまう可能性もあると指摘。
別の例として、今は子育ては親がするものが当たり前とされているが、親は(特に初産であれば)育児・教育が初めての素人なんだから、専門家やはたまたロボットなどに任せた方が確実だ、となる未来があるかもしれないと。感情的には、親が育てなければ愛情を伝えられないじゃないかと思うのですが、ありえる話なわけです。
日大アメフト部殺人タックル指示問題
今現在、メディアを最も賑わせているのは日大アメフト部のニュースです。詳細経緯はニュースでいくらでも見られると思うので省略しますが、日大側がプレーにおいても会見などの事後対応についても、なぜこれほど世間の感覚と乖離した判断・反応をしてしまうのか。
そこには、ラフプレーは当たり前、勝たなければ意味がないなど「伝統」という名の盲信があったのではないかと。もちろんコンタクトスポーツであれば、それ以外のスポーツにくらべかなり荒っぽいシーンが多いのは理解できますが、スポーツである以上ルールに則り行われるべきで、同スポーツ界の人からもあからさまな暴力行為だと評価されるプレーがでてしまっているのに、すぐに事態の把握・謝罪ができなかった日大関係者の闇は深いと思います。
日大は歴史的に強豪校であったということも聞いています。個人的に価値観が凝り固まってしまう大きな原因として「結果がでている」ことがあると思っていて、アメフト部だけでなく学校の理事などになり権力も得てしまうと、もはや価値観を疑う事自体が難しくなってしまうんだなと。
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IT業界にいると、常識ともいえる技術トレンドがいとも簡単に早い周期で変化することに慣れているため、何事も変化は起きるし柔軟であれという感覚が起きやすいのかもしれません。そんな業界人でさえついていけない常識の変化はあるかもしれないというお話。
最近のニュースにモヤモヤしながら、とても身につまされる話題でした。
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