参りました。
昨日のことですが、自宅に停めてあった車のすぐ近くで作業していた草刈り機からの飛び石で、ドアガラスを割られました。幸いボク自身は自宅内におり無傷、作業者の人にも怪我はなかったのですが、なかなかショックな出来事でした。
まだ車の修理や賠償が済んでいない状態で「ブログ書いてる場合か」と思われるかもしれませんが、初めての経験ということもあり色々と勉強になったこともあるので、記録しておこうと思います。
Contents
経緯
実際に起こったこととして、具体例として参考になるかもしれないので箇条書きにて記録しておきます。
- 9:00頃 家のチャイムが鳴り、農作業服の女性が車のガラスが割れてしまったと報告
- 外に出てみると確かに運転席のドアガラスが割れている
- 女性に話を聞くと「家のすぐ前の田んぼの草刈りを始めた直後にガラスが割れた音がした」と申告
- 家の中にいたのでガラスが割れる音は聞こえなかったが、草刈り機のエンジン音は聞こえた気がする
- 現状保護のため、車には触らずに各方面への連絡をすることに
- 9:07 自動車保険会社に電話
- 状況を説明。相手の責任によるところと車同士の事故ではないので、当保険の適用外。
- 相手の保険を確認してもらうことと、警察に連絡をするように指示をもらう
- 9:15 警察に電話(110)
- 県警にかかって事故の説明。
- 警察官を寄こしますとのことで待つことに
- 警察を待つ間に、相手と連絡先交換(名前、電話番号、住所)など。相手は携帯も何も持っていなかったので家からメモ帳をもってきてこちらの連絡先を渡す
- 田んぼの所有者の家族ということで、近所の農家さんらしい
- 警察がなかなか来ないのでディーラーの友人に電話
- 定休日だったみたいで、携帯でなければ対応してもらえなかったかも。友人に大感謝
- 被害部分を写真とともに伝えて、パーツなどの在庫を確認してもらうことに(正式見積もりは営業日だけど)
- 午前中の打ち合わせ予定の時間変更の連絡(ご迷惑をおかけしました…)
- 9:50頃 警察官到着
- 現場の確認と、ボクと女性への聞き取り
- 2人組できて、加害者・被害者それぞれ別々に話しを聞いているのはそういう決まりなんだろな
- 草刈り作業を開始してすぐに、小石かなにかが飛んでドアガラスが割れたという認識で一致
- このケースでは、事故証明などは出ないので当事者同士で対応してくださいと
- その後、割れたガラスの片付けを女性と自分で行う。女性はかなり恐縮していてむしろ気の毒・・・。弁償していただければ構いませんからとなだめながら掃除
- 原因となったものを探したが、何かの種のようなものがあり一番可能性が高く。女性とも話してこれではないかと
- 作業中にディーラーの友人から連絡
- 部品の手配に時間がかかり、ドアガラスがないままでは走れないだろうと自分の車を貸してくれて故障者も引き取ってくれることに(後で修理してもらうので)
- お休み中にもかかわらず対応してくれたので、当日の外出も可能になりました。マジ感謝!
- 事故翌日追記
- ディーラーからの見積もりが届いたので、相手に伝えたが保険はやはり入っていないということで実費負担。
- 請求書をもらって相手の家にFAXし、直接払ってもらった。
- 相手も早く済ませたいということで、即日支払ってくれた。
- 夕方に自宅にお詫びにもきた。十分誠意は伝わっているのでむしろ申し訳ない気分・・・
大体このような流れでした。
草刈り機・刈払機の危険性について
刈払機というのはこういうやつですね。刃やナイロンコードを高速回転させて草を切る道具です。
自分もイベントの手伝いや地域清掃作業などで何度か扱ったことがありますが、エンジン音もともなってかなり危険そうな感じはすると思うのでそれなりの危険防止策は必要だと思うのですが・・・。
警察官とのお話でも、草刈り作業をする時に近くに車や家がある場合は、ベニヤ板で保護する人と草を刈る人の2人組でやってくださいとおっしゃってました。
改めて調べてみるとこんなページも見つけました。
飛散物についてのテスト結果
回転する刈刃が石などの異物に接触すると、接触した異物や破損した刈刃の破片が飛散し、作業者自身や周囲の人に当たってケガをさせたり、物に当たって破損させたりすることがあります。エンジン式の刈払機を使用して、刈刃(4枚刃、8枚刃、チップソー、ナイロンコードカッター)に異物(約20~30mmの石)を接触させた際の、飛散距離及び飛散速度を調べました。また、飛散物の威力を知るための参考として、自動車に衝突させて破損の程度を調べました。
各刈刃の最長の飛散距離は4枚刃が約67.8m、8枚刃が約30.2m、チップソーは今回の条件では飛散せず、ナイロンコードカッターが約16.9mでした。
各刈刃の飛散速度は、4枚刃が約130km/h、8枚刃が約76km/h、チップソーは今回の条件では飛散せず、ナイロンコードカッターが約48km/hでした。
4枚刃、8枚刃では、石が刃の間に入りやすく、飛散距離及び飛散速度が大きくなりました。
チップソーでは、石が刃の間に入りにくく、飛散しにくいという傾向が見られました。しかし、刃の間に入るほど石が小さい場合、高速で飛散するほか、刃の先端(チップ)が破損して周辺に飛散することもあります。
ナイロンコードカッターでは、ナイロンコードが石に接触すると大きく変形するため、飛散距離及び飛散速度は小さい値でしたが、周辺の砂等が周囲に飛び散ることがありました。また、ナイロンコードをマネキンに接触させても、金属製の刈刃のように切り裂かれることはありませんでした。
刈払機(4枚刃を装着)から10m離れた位置に停車した自動車に、飛散物(20~30mmの石)を衝突させたところ、塗装部の剥離や変形が生じたほか、ウインドーガラスが破損することがありました。
4枚刃では飛散距離は約67.8m、飛散速度が時速約130kmに至るということで、ガラスなんて余裕で割れますね。
この実験では2〜3cmの小石となっていますが、これだけの速度がでると、3mm以上の小石でもドアガラスは割れるという記事もあり、危険性が伺えます。
刈払機を使う場合の注意点
同じく国民生活センターのページから引用します。
・近くに人がいる場所や、自動車や家屋の近くで作業する場合は、十分な飛散防止対策を講じてください。また、刈払機で作業中の人には近づかないでください。
・飛散防止カバーを確実に取り付けるとともに、必ず保護具を装着して作業してください。
・異物が多い場所では、積極的にナイロンコードカッターを使用するようにしてください。
1)作業中、車や家などへの飛散防止対策
2)作業者自身を守る飛散防止カバー、ゴーグル、長袖長ズボンなど保護具を装着する
3)飛散の少ないナイロンコードカッターを使用する
ということだと思います。
今回のケースはベニヤ板のようなもので保護してもらえれば起きなかったと思います。車と作業場所の距離は狭い道路を挟んで5mくらいしかないので、作業者の過失としかいいようがありませんよね・・・。
調べてみると専用商品も結構あるみたいです。
弁償を保険で賄えるか
今回は自分は被害者なので、全額相手方に弁償してもらう予定ですが、保険などの適用がなければ実費負担になってしまい金額によっては大変なことになります(相手がごねる可能性もあります)
幸い割れたのがフロントパネルではなくドアガラスだったので、10万いかないくらいで修理できるかもしれません(見積もりまだです)
自動車保険の車両保険でも飛び石被害の保障が入っていますが、どうも車からの飛び石を想定しているようで適用されないかもしれません。
Facebookなどでアドバイスもらった情報によると、生命保険や自動車保険に
- 「個人賠償責任保険」
- 「日常生活賠償特約」
など、今回のようなケースに適用できる保険があるそうなのでチェックして置いたほうがよさそうです。
合わせて、地域奉仕作業の最中での事故だった場合は、行政や地域団体で保険に入っている可能性もありますので問い合わせてみると良いです。というか、自分が作業者側になる場合は、なんらか保険に入るべきと思います。
考えられるトラブル
今回の機会に、似たような事故がないかネットで調べましたが、多くが知らぬ間にガラスを割られていて犯人がわからず泣き寝入りというものばかりでした。
加害者に自覚がないか、逃げてしまう
車の運転中ということであれば、状況が分かるかもしれませんが、置いてある車の場合には実際の事故現場に居合わせない可能性もあります。その場合、加害者側が自分の作業によって飛んだ石が被害を出していたことに気づかなかったり(エンジン音がうるさいので音で気づかない可能性あり)、気づいても人がいなければ知らないふりをして逃げてしまうかもしれません。
事故当時にその場にいなくて、状況証拠から犯人を探し出すことはほぼ無理でしょう。
明らかに犯人だけどしらばっくれる
被害者・加害者ともにその場にいて、事故を目撃していても加害者が自分の責任ではないとゴネるケースもたくさんあります。
実際、飛んでガラスを割ったのが石だったとして、それを飛ばしたのが加害者だと証明するのはかなり難しいです。警官にも一応ドライブレコーダーの有無と、防犯カメラの有無を聞かれましたがそういう映像で残っているとかでないと立証は難しそうです。
近所付き合いの問題
草刈りをしている距離感ということは、少なからず近くに住んでいる同士ということが多いと思います。そうなると、事故の責任についてもめてしまうと険悪になり、今後の生活に支障がでるかもしれません。
当事者同士というだけでなく、田舎だと家族・親族などで繋がりがあったりもするので、なるべく穏便にしたいです。
田舎の草刈り問題
草木がガンガン伸び出すこの時期は特にですが、自然の多い田舎地域では毎日草刈りとの戦いと言っても過言ではありません。広い土地を持っていると、この草刈り作業だけでも相当な時間がかかります。
加害者となった女性と話ましたが、警察から飛散防止の担当と二人組でと言われても人手が足りないのでできないと。そうなると農薬をまくくらいしかできないが、それはそれで近隣住民に嫌がられそうと。
実際、家の目の前の田んぼでは子どもたちが畦道で遊んだり、ペットを散歩させたりしているのであまり農薬は好ましくありません。まあ、土地の所有者はそちら側なのでなんとも言えないのですが・・・。
農家の方もそのあたりは分かった上で、草刈りをしているんだと思うので、こういった事故はなんともやりきれない。
まとめ
ガラス破損の事故があったのはアンラッキーとしか言いようがありませんが、その中でも、
- 加害者が自ら申し出てくれた
- ディーラーの友人のおかげで、車も不便なく乗り切れそう
- 草刈りのリスクや、保険などの仕組みを知ることができた
など、かなり色々勉強になりました。
草刈りに関しては、こちらが作業の当事者になる可能性も十分ありますし、ボクの周りにいる人も該当者たくさんいると思います(というかこんなこと当たり前なのかもしれませんが)
ぜひ、危険防止策および、保険などの準備をお願いしたいと思います。
コメント
はじめまして、NT-1と申します。
災難でしたね。
実は今日、私も草刈り機による
飛び石の被害にあいました。
7月5日に納車され、
3日前に10年保証のコーティングを施工し、戻って来たばかりでした。
妻と買い物を済ませ帰宅する際、
道路の石垣を草刈り作業中の男性を確認しました。
『石が跳ねなければいいな』と思いながら横を走行した際
『カッッン』と石跳ねの音を妻と二人で確認し、車を止め塗装の剥がれているのを確認して、直ぐに作業中の男性の元行き現状を話ししました。
男性の方も『スミマセン』と物腰く、『行きつけの自動車屋さんに修理出来るか確認してきます』とすぐそばの家に戻りました。15分位して気が付くと警察官が二人いて、何やら男性の奥さんらしき人とこちらの方へ歩いて来ました。のちに警察を呼んでもらって良かったと思いました。その後、警察官に状況を聞かれ、キズの場所を説明しました。奥さんもキズを確認しましたが、謝るどこか、『このキズが今付いた証拠を出せ』と言って来ました。
正直この時、『この女に何言っても無駄だ』と思いました。人として最低ですよね。まずは『ご迷惑をおかけしてスミマセン』位の事は言えないのかと思いました。奥さんは大分興奮している様子で警察官の方がなだめていました。警察官の助言もあり、状況からして修理をして貰う事で仕方無く和解しました。が、あの奥さんの態度には私も妻も納得がいかなく、不愉快でなりません。男性はどう見ても尻に敷かれている様子。奥さんの前ではモジモジして言いなりでした。
本当にムカつきました。
皆さんも、もし同じ様な事故に遭遇したら泣き寝入りせずに、警察を呼んで話し合いをした方がいいと思います。
なんだかんだ言っても、向こうは加害者、こちらは被害者なのだから。
私はこれからも草刈り機の飛び石の被害と闘い続けようと思います。
先日、庭の草刈りをしていたところ、横に停めていた嫁の車のリアガラスに恐らく小石が当たり、筆者さんのように見事に粉々にしました。
愕然とする私に、救いだったのは嫁の反応です。
『割れたものはしょうがないじゃない』とばりに、あっさりしており、とても救われました。
ゴールデンウィークにやってる車屋もなく、レッカーも中々来ませんでしたが、草刈りとリスクは今後どうして対処していこうか私も悩みどころです。
ベニヤ板買うか~
私も、駐車場に停めていた車が、草刈り機の飛び石で、背面ガラスが全損しました。気付いたのが翌日だったので、駐車場に、車のガラス破損状況の写真と連絡先を現場のフェンスに掲げて加害者からの連絡待ちとしました。6日後に、連絡がありました。その後は、双方話し合いで円満に解決しました。